ちいさな しあわせのはこびやさんを作ろう

工作アイデア

推奨年齢  2~3歳向け
所要時間  約15分  
難易度  

色画用紙と穴あけパンチを使った工作です。

自分が指先を動かしたことで「パチン!」と穴があいた感覚を体感することができる 穴あけパンチを使った作業 は、たくさん繰り返す(連続的に行う)ことができます。

自分で手を使い始める2~3歳にぴったりの工作で、夢中になって指先を駆使することができます。


この工作には、2つの工程があります。

① 穴あけパンチで印に合わせて穴をあける。
② 2枚の色画用紙をのりでぴったりと貼り合わせる。

2枚の色画用紙が重なることによって てんとう虫🐞が完成する、楽しい工作です♪

使う道具
  • 色画用紙(赤色1枚、黒色1枚)
  • のり
  • はさみ
  • 穴あけパンチ
  • 白ペン(マッキーや修正ペンなど)
  • 黒ペン

*この工作で使う穴あけパンチには、1穴の穴あけパンチをおすすめします。

1穴の穴あけパンチ


1穴の穴あけパンチについての説明はこちらを見てみてください♪

子供にとってどんな工作?
この作品の狙い
  • 穴をあける動作では、印に合わせて穴あけパンチで穴をあけます。

    穴あけパンチを扱うために、指先の刺激が脳の発達を特に促すとされる 親指、人差し指、中指を使います。
    印に合わせて正確に穴をあけるためには、これらの指先に意識を集中させる必要があります。
    つまり自分の意思で目的に向かって正確に動かすことを意識する必要があります。

    意識するとは、目的に向かって完成するための必要条件をとりだして、注意して実行するということです。
    この目的を成し遂げるために子供は、ゆっくりと正確に、意思通りに指先を動かすことを身に着けます。

  • 貼る動作では、2枚の紙の縁をぴったりと貼り合わせることを意識します。

作り方

【 事前の大人の準備 】

 1.赤色と黒色の色画用紙を同じ大きさの丸の形に、はさみで切り取る。

紙コップの縁などで、丸い形に形どると作りやすいです♪

 2.赤色の丸の上部分をはさみで切り取る。

 3.2の紙を半分に折り、片面に子供が穴あけパンチで穴をあけるための印を黒ペンで描きこむ。

印は、子供が穴あけパンチで届く位置に描きこむ。


*折り紙ではなく色画用紙を使うことで、子供にとって穴あけパンチで穴をあける際に指の力が入りやすい紙の厚みになります。

【 子供の作業 】

 1.穴あけパンチを使い、紙の印に合わせて正確に穴をあける。

紙は半分に折ったままの状態で、穴をあけていきます。

*1穴の穴あけパンチを使う場合、親指を上向きにし人差し指と中指で支えて持つ。

あらかじめ作業近くに小皿などを用意しておき、穴をあけた際のゴミを集める場所を決めておく。

紙を差し込み穴あけパンチの穴から印を確認し、ゆっくりはさみながら穴をあける。
(ゴミが飛ばないように)

小皿の上で穴あけパンチを手首で返し、穴あけパンチの上に残ったゴミを落とす。
ゴミが飛んでしまった場合は、指でつまんで小皿に置く。

穴あけパンチの作業が終わったら、小皿をもってゴミをゴミ箱へ捨てに行く。
(手首をしっかりと返しながら)

 2.穴をあけ終えたら紙を裏返し、穴のあいていない部分にのりをぬる。

※穴をあけ終わり、紙を開いた写真

 3.2を黒色の丸い色画用紙に、縁をぴったり重ねて貼り合わせる。

2枚の丸い色画用紙のが正確に合わさるように、ゆっくり貼る。

 4.白色ペンを使って、てんとう虫の目と口を描きこむ。

この工作では、手(運動器官)と目(感覚器官)を協応させて意識を集中させます

手と目を駆使する活動は積み重ねることによって、意思通りに自由に使いこなせる手正確に見極めて実行できる注意力色や形の調和や段階性を鋭く見抜く抽象能力が着実に身に着いていきます。

穴あけパンチを使った工作は、この手と目の協応動作の基本の土台となり、その技術は緻密な作品を創造するまでのレベルへと巧みな段階を踏んでいくのです。

そして、意識してすることを積み重ねてきた子供は、手先が器用になるだけでなく、4・5・6歳になって自分の身体をどう使えばよいのかの理解が早いとされています。

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