骨を組み合わせて?!ティラノサウルスを作ろう

工作アイデア

推奨年齢  2~3歳向け
所要時間  約25分  
難易度  

針を使って、穴に紐通しをする工作です。

子供は、細かな穴に注意深くなにかを通すおもしろさを発見し、思う存分励みます。
すると、穴に紐を通す作業が、やがて「縫う」という動作に繋がっていきます。

縫う動作は、たくさんの動作が複合されて、初めてできるようになります。
そのため、前段階としてまずは穴に紐を通す作業を心ゆくまで行い、その中で正しく道具に触れ、指の使い方を習得し、縫う楽しさや興味を育みます。

この工作は、大人が子供に針の正確な使い方や注意深さを示す機会となります。

そして、紐を通すパーツ(恐竜の骨)の順序や組み合わせを自由に選び、オリジナルのティラノサウルスの化石で腕輪を作ってみましょう。🦖

使う道具
  • 色画用紙(複数色)
  • ストロー(穴に針が通る太さのもの)
  • 紐(中細めの毛糸やアクリル紐など)
  • はさみ
  • 穴あけパンチ
  • 針(安全に使いやすい刺繍用とじ針など)
  • 黒ペン
  • クレヨン(恐竜の顔用に好きな色)

子供にとってどんな工作?
この作品の狙い
  • 穴に紐を通すために針を持つ手、 穴を注視する目、 その両方に意識を集中させます。

    穴に紐を通す動きを繰り返していく中で、最初はただ紐を通すだけの作業が、やがて自分で色の順序や組み合わせに工夫をこらして作品を造形していくことができるようになります。
    それは、 知性の働きが、手と目の協応動作の上達とともに発達しているからです。

    そして、紐を通す作業が、「縫う」という動作に繋がっていきます。

  • 紐を通すパーツの色を複数揃える理由は、子供に自由に色を選択させる状況を作るためです。

    自由に選べる状況に置かれた子供は、自分で選んだものに対し、粘り強さを発揮します。
    モンッテソーリ教育での成果では、自由に選ぶことは、人格が成長するための活動の周期の出発点であるとされています。 

作り方

【 事前の大人の準備 】

紐通しに使うパーツを準備します。

 1.紐通しで使用する恐竜の骨を作る。

様々な色の色画用紙をはさみで切り、恐竜の骨(顔、手、あばら、脚、しっぽ)を表現する。

なるべく、パーツは太めに作ると良い。
(パーツが細いまたは小さいと、子供が指先で安定してつかむことができない。)

2.各パーツの上部に、子供が穴あけパンチで穴をあけるための印を黒ペンで1か所ずつ書き込む。

 3.ストローをはさみで切り分ける。

ストローの長さを1センチ~3センチなど子供の段階に合わせ、調整して切る。

ストローは恐竜の骨と交互に通していくため、恐竜の骨の数に合わせて準備する。

 4.作品に応じた長さに切った紐を1本用意し、紐の片方の先端を針に通し、結んでおく。

 5.紐の反対側の先端は、紐通ししたパーツが抜けないように、結んでとめておく。

4歳前後は指先を自由に使いこなすメカニズムが定着する時期であるため、4の針に糸を通す作業などは、子供にどのように指先を使うのか、正しくていねいに、はっきりと示すと、だんだんできるようになります。

【 子供の作業 】

 1.各パーツの印に合わせて、穴あけパンチで1か所ずつ穴をあける。

2.針を使って、恐竜の骨の穴、ストローの穴、恐竜の骨の穴、ストローの穴…と順に紐を通していく。

パーツの穴に右から紐を通していく場合はしっぽが1番最初、左から紐を通していく場合は頭が1番最初になります。

穴に右から紐を通していった写真

3.全パーツの穴に紐を通し終えたら、針から紐を外し、紐の両端を結ぶ。

子供がパーツを選ぶ際、「いつ脚のパーツをいれようかな」など、順序やバランスに試行錯誤しながら取り組んでいました。

紐通しの工作は、恐竜以外にもパーツを変えて青虫🐛にしたり、穴の大きさを変えたり、パーツの数を増やしてネックレスを作ったりと幅を広げて楽しめ、指の動かし方を色々工夫して習得する手助けになります。

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